11月
東京の真ん中より秋を語る
九段下〜神楽坂〜早稲田
半蔵門線と東西線が交差する九段下駅を降りると、そこは昭和史の世界。
歴史の教科書に出てきたさまざまな出来事や建物を静かに見つめる
名所の千鳥が渕の桜や、静かなお堀のなかに悠然とたゆたう時の流れを感じます。
過去と未来、静寂と喧燥が交錯する街です。
靖国通りをわたって早稲田通りに入ります。
靖国神社には、観光バスがたくさんとまっていて
まるで観光地のようです。
圧巻なのは、古代遺跡のようなその鳥居で、
すごい迫力です。
圧倒されすぎたのと、九段下を充分に堪能したらなんだか
きゅうに俗っぽいものが恋しくなってきたので、神楽坂方面へと急ぎました。
飯田橋へ向かう早稲田通りには、学校がいくつもありました。
道がにぎやかになってくると、飯田橋駅に到着です。
飯田橋駅前には、牛込橋がありそこから外堀を見下ろすことができます。
ちょっと心なごむ風景です。
この日は、国際女子マラソンが行われていて信号がなかなか渡れず
沿道で、応援している人たちといっしょに応援団に加わりました。
以前も散歩と花火大会が重なったことを思い出しました。
信号を渡るといよいよ神楽坂です。
神楽坂は、坂がそのまま街になっています。
善国寺(毘沙門天)の門前町として発展した街で、
そして有名な花街でもあります。
でも並木に彩られた街並みは、にぎやかな普通の商店街で、
ときおり新しくできた人気のお店に人が集まっています。
路地裏には、表とは、ぜんぜん違う顔で、花街の面影を残す
石畳や、料亭や雰囲気のある建物があり、夕暮れの時間を待っています。
坂を登るとこの日は、商店街のイベントの日で、消防車やら、コーラス隊やら、
フリーマーケットやゲーム大会で、にぎわいは、頂点に達していました。
通りを右折すると赤城神社が見えてきたので行ってきます。
この日は七五三の参拝客が多く、色とりどりの華やかな着物を
来た子供たちの姿が印象的でした。
出世稲荷というのを見つけたので、出世したい方は参拝しましょう。
この神社の向かって左手奥にとても見晴らしのいい場所を見つけました。
金網越しですが、坂の上からの高台の景色です。
うまく写真に写るか心配なので、場所だけお教えします。
ここです。
メインストリートのにぎやかさと明るさとは対照的に
神楽坂の裏道は、小さな坂と迷路のように張り巡らされた
小道や階段が数多く存在します。
そしてそれは、どちらもそっくりそのまま神楽坂の魅力でもあります。
ちょうどいつも明るい人気者の人がいつもと違う面を見せたりすると
ドキッとするようなそんな感じです。
神楽坂駅を過ぎるとにぎわいも落ち着いて、大きな通りにでます。
しばらく歩くと早稲田駅にでます。今回の散歩の終点です。
早稲田周辺は、面白そうなものをいろいろと隠して
いそうなので、またあらためて散歩をしたいなと思いました。
Fin
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