東京散歩日和

 

遠い雨音

白山駅〜播磨坂〜茗荷谷駅

 

雨に煙る季節、梅雨ならではの散歩コースを

たどってみたいと思います。

6月、東京の紫陽花の名所から、お届けします。

 

都営三田線、白山駅を降りて、

白山神社へと向かいます。

 

白山神社は、1000年以上前に創られた歴史の古い、

あじさいで有名な神社です。

ちょうどあじさい祭りが開催されていました。

 

ちなみに白山神社は『歯』の神様でもあり、

ハブラシ供養も行われています。

 

 

神社の中は、約3,000株のあじさいで

埋め尽くされています。

色も綺麗で、この紫や青いのなんかは絶品です。

 

 

あじさいのネーミングが凝っていて面白いのです。

『隅田の花火』とか『カメレオン』

これは『白旗桜』と書いてあります、なるほど。

 

 

この日は天気がよく、あじさいの色が映えます。

あじさいを見るのは、雨が降った翌日の晴れの日が

いいと言われています。

まさに、絶好のあじさい日和です。

 

 

有名な「白山富士」です。

登ってみました。

言ってみれば、あじさいでできた山です。

四方八方あじさいです。

この時期しか登れないので、お見逃しなく。

 

白山神社をでて、御殿坂のほうへ歩いていきます。

小石川植物園が閉まっていたので

そのまま歩いていきます。

御殿坂≠フ名前は、徳川綱吉が将軍になるまえに住んでいた

白山御殿(小石川植物園)に由来します。

小石川植物園は日本でいちばん古い植物園です。

 

 

桜の名所、播磨坂桜並木にでました。

春になれば、この並木すべてが桜で満開になります。

桜の季節も楽しみです。

 

 

両側の道路の真ん中が遊歩道になっていて、

小川やオブジェやベンチなどがあり、憩いの場所風。

とてもいい散歩道です。

 

播磨坂が終わると、藤坂へ向かいます。

藤坂(富士坂)の由来は、かつて、

富士山を見ることができたからだそうです。

わかりやすい理由です。

 

藤坂から、茗荷谷駅へ向かいます。

 

途中、林泉寺に立ち寄ります。

ここにある、とあるものを見るためです。

 

林泉寺は1602年に作られた地蔵尊で、

江戸時代から多くの庶民の信仰を集めました。

 

『しばられ地蔵』

願をかけるときに地蔵をしばって、

願い事がかなったら解く‥そうです。

ぜひ縄のご用意をお忘れなく。

 

林泉寺を後にすると、茗荷谷の駅ももうすぐです。

 

梅雨の晴れ間の、あじさい散歩でしたが、

たくさんの、あじさいの花にかこまれて、

聞こえるはずのない、遠い雨音がいまでも

響いてくるような気がします。

 

 

Fin

 

 

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