極楽旅行

SNOW CANDLE

厳寒の季節、北へと向かう。

そこで待っていたものは、

北国の厳しい冬に磨かれた宝石のような景色と

手作りの素朴な情緒のある景色のあたたかさ。

その地で、私が何を見て何を感じたか。(何を食べたか)

これは、旅の記録であり、ココロの旅の足跡でもある。

小樽・札幌雪祭り

 

早朝、まだ暗いうちに空港へと向かいます。
北へと向かう飛行機の中に、朝の光がさして、なにかいいことがありそうなそんな予感がする。

新千歳空港に着くと、列車を乗り継いで小樽へと向かいます。
小樽で一番、古い喫茶店光≠ヨ行きました。そのあと老舗の藪半≠ナおそばと日本酒。


小樽は、坂と運河の街です。
明治・大正時代まで、北海道経済の中心地として、運河や港を中心に栄えた街です。
今でも、当時の古き良き時代の面影を残す建物が多く残っています。

とても情緒のある街並みで、小樽運河や倉庫街に降り積もった雪がいっそうノスタルジックな雰囲気をかもしだしています。


小樽運河沿いに歩いて、北一硝子へと向かいます。硝子工芸品がたくさんあります。買うこともできますが、見るだけでも楽しいです。

写真は、北一硝子近くのオルゴール館です。世界のオルゴールやいろいろなガラス製品やおみやげもあります。


小樽を歩いて所々に感じるのは、やはり異国情緒です。それも欧州。

外国の童話でこんなシーンがあったような気がします。
凍るような寒さの中でも、暖かくなるような景色です。


1999年から小樽では、雪あかりの路≠ニいうイベントを行っています。
街のあちこちに雪で作ったキャンドルが灯されています。

幻想的な灯りがゆっくり揺れていて、とてもきれいです。
小樽らしい優しくて繊細な雰囲気。


上の写真は、トンネル内の旧鉄道線路の跡地にろうそくを灯しています。

右は遊歩道の高く降り積もった雪のまわりに灯しています。
夏祭りの堤燈を思わせるような光の加減です。


雪祭りの大きな雪像とはまた違った北国の雪の魅力です。

こんなに小さくて、こぢんまりとしているのがかえって魅力的でしばし呆然としていました。

歩いていると、とても寒い。
凍えるような寒さ。


夜の小樽運河です。

運河に浮かぶ浮き玉のキャンドルが水面を彩っています。
硝子細工のような繊細な景色で、いつまでも眺めていました。

いろんな季節や時間に来てみたくなりました。


翌日、南小樽駅より札幌へ。
二条市場でいくら丼≠食べたあと、いよいよ今回の目的のゆきまつり≠ヨ。

特選・ゆきまつり≠ヘこちらへ
ご案内いたします!


ゆきまつり≠堪能した後は、雪の降り積もる街を散歩する。

誰もいない街

ゆきまつりのすすきの会場≠ヨ向かいます。


雪の街を歩くのは不思議な感覚。

すすきの≠ヘ有名な繁華街。
すすきの会場≠ナは、氷の彫刻が通り沿いに並べられています。
繁華街らしく、遅い時間まで開催されています。

「札幌市電」
有名な路面電車です。

昨夜からの雪が朝まで降っていて積もっている。

地下鉄に乗ってゆきまつり「真駒内会場」へ行きます。

「真駒内」から戻り、
いよいよ、この旅の最終地点「藻岩山」へ。

札幌市電に乗り、坂を登り、ロープウェーとリフトに乗って頂上へ。

藻岩山の頂上より札幌市内。


「藻岩山」からの景色。

この日は、街が−5℃、藻岩山の頂上が−10℃。

カメラを持つ手も凍るような寒さ。でも、とても新鮮な清々しい景色。


市電で終着駅まで戻って、今回の旅もこれで終わりです。

1つまた1つと街のあかりやネオンが灯りはじめる頃、私を乗せた空港行きの列車のドアが閉まりました。

 

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