東京散歩日和

 

川風の夏

二子玉川園〜多摩川沿い〜多摩川園

 

東急新玉川線の二子玉川園駅で降りると、

駅から多摩川がすぐ目の前に見えます。

この多摩川沿いを、東急東横線の多摩川園駅まで歩きます。

 

雲ひとつない真夏の午後、川風に吹かれて

まずは兵庫島へ向かいます。

兵庫島は川の真ん中にある小さい森みたいな場所。

バーベキューや釣り、日光浴をする人たちなど

川遊びをする人でいっぱい。

みんな楽しそう。

 

 

ぎらぎら照りつける真夏の太陽のした。

吹き抜ける川風だけがたより。

のんびりと流れる多摩川のながれ、

どこから来てどこへ行くのだろう…

 

川沿いの白い道。

散歩をする人や、自転車で通る人

ジョギングをする人などとすれ違う。

白い道は、みんなそれぞれをひとりにさせる。

 

 

夏を映す一枚の写真

夏の強い陽射しにくっきりと影が映しだされる。

陽射しが強ければ強いほど濃くなる影は

夏らしい自然の演出。

 

川沿いの道が合流する川でいったん途切れる。

海に突き出る突堤≠フような場所。

たくさんの人や犬が座っておしゃべりしている。

この先は背の高さほどある草むら地帯。

ミニジャングル≠ワたはミニサハラ

渡し船を発見。

渡し船≠ニいう響きがレトロな感じ。

川崎と世田谷区を結んでいる。

ということは、『東京天国』さいはての地

ここで船に乗る。

乗り場まで木の板が渡してあって、

映画のセットみたい。

向かい側にあるビルを見てかろうじて

今が現代≠ニいうことがわかる。

 

しばらく歩くと多摩川台公園≠ノ出る。

ここは桜やアジサイの名所で、

花を見るためにいろんな人が訪れる。

多摩川八景≠ニいう名所にも選ばれている。

公園の横にある浅間神社

境内には誰もいない。

水をくんでみた、あまり冷たくない。

神社からの景色。

手前に見えるのは東横線

散歩の目的地につきました。

この辺に来ると川幅が広くなって

より大河のような様相をおびて流れて行く。

友達との別れのような名残惜しい気分になる。

そして、川風だけがここに残っている。

 

Fin

 

 

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