東京散歩日和

 

菜の花畑でつかまえて

新橋〜浜離宮恩賜庭園〜佃

 

3月、春とはいえ、まだまだ花冷えのする季節。

銀座や新橋、東京といった都心の近くにも、

こんなに花畑が広がる場所があるのをご存知ですか?

今回は江戸時代から続く名園、菜の花の名所をご案内します。

 

新橋駅でおり、汐留方面へ歩いていきます。

このあたりは、近頃急速に工事が進められ、

新しい都心へと変貌しつつある場所です。

汐留駅という新しい駅ができる一方、

昔の名残を残す場所もところどころに見かけます。

 

 

これは銀座に残された唯一の鉄道踏切信号機≠ナす。

立て看板にそう書いてありました。

 

この横断歩道を渡ると、浜離宮恩賜庭園があります。

 

江戸時代に徳川家によって造られた由緒ある庭園。

一般に公開されるようになったのは、昭和に入ってからです。

 

 

入り口の近くにある、三百年の松。

およそ300年前に6代将軍、徳川家宣によって植えられました。

都内では最大級の黒松。

 

 

小さな橋がかかっている水辺。

まだ淡い春の陽射しに照らされて光っている。

 

小さな橋を渡ると‥

 

そこには、見事な菜の花畑が。

こんな広さの花畑はなかなかお目にかかれない。

一面の菜の花畑‥日本の原風景。

 

 

菜の花の後ろにそびえ建つのは、電通の新しいビル。

 

この巨大建築物と、菜の花畑のミスマッチさが

最もトウキョウらしいと思う風景です。

 

 

公園内には、池泉回遊式庭園や、

都内で唯一海水をひいている汐入の池など見どころも多いです。

 

‥でも、一番興味があったのは‥

 

この門をくぐって‥

 

 

お茶室です。

抹茶をいただくことができます(お菓子付きです)

これが目的だったわけではありません。

本当です。

 

公園をでて、築地方面へ出ます。

晴海通りから、勝鬨橋まででて、隅田川沿いに歩きます。

 

 

隅田川沿いは遊歩道になっていて、快適な散歩コース。

佃の高層マンション群が見えて、近未来的な景色。

 

 

隅田川沿い、聖路加ガーデンにある

セントルークスタワーからの眺め。

 

今日、歩いてきた場所を空中からたどる。

仙人の視点で、もう一度たどる。

夕陽が落ちて行くところをしばし眺めます。

 

 

佃大橋を渡って佃に向かう。

夕陽の残照が一日の終わりを告げている。

右に見えるのが先ほど登ったセントルークスタワー。

 

 

佃大橋から、反対側の佃方面。

佃の高層マンション群、ライトアップされた中央大橋。

今日という旅の終わりの景色。

 

ここで一句、

春の宵、水辺に揺れる月の影

 

菜の花や月は東に日は西に(蕪村)

Fin

 

 

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